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Jacques Lancelot

コラムでランスロ批判めいたことを書いてしまったのでフォロー。 1940年代~70年代に活躍したフランスを代表する奏者。ちょっとソリスティックなタイプのせいか少し癖あり。録音はいっぱい残ってます。ブラームスの五重奏なんかもあって、期待できないと思う人も多いかもしれませんが、これがなかなか悪くなかったりします(もちろん、ウラッハが一番と思っている人には勧めませんが・・・)。でも、私がとても強い印象を受けたのは、ロッシーニの四重奏曲です。ランパル・オンニュといった(古き)フランスを代表するプレーヤと組んだ最高の演奏です。とにかくソロ良し、アンサンブル良し、音楽良しと、木管アンサンブルの奥深さを堪能させます。最近でも、これを超える木管アンサンブルの録音はあまり多くないと思います。同じ片手間(?)でやっててもここまでやるのはすごいです。昔の人はうまかったのかなあ・・・・最近(1998年)、彼の演奏のCDが一通り発売されました。ジョリベ・フランセの木管五重奏のCDを聴きましたが、すばらしい演奏でした(特にジョリベ)。相当な練習が積まれていると思われます。個人がうまいだけではこうはならない。こういう手間をかけた質の高い演奏は、時間に追われる現代のプロからはもう聴けないのではないかと、思ってしまいます。(アマチュアのコンテストのような一発勝負の場しか期待できないかと。)


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