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戦後日本経済史

戦後日本経済史 (新潮選書)

野口 悠紀雄

新潮社


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テーマはずれついでに、ちょっと前に読んだ本のレビュー。戦後の経済成長は戦時中に作られた体制(特に官僚)が維持されたために実現したもので、戦時体制の継続といえるという考え方です。例えば、間接金融は、戦時体制の資金調達の戦時中に始まったものでそれまでは直接金融が主であった、官僚は内務省が解体された以外はほとんど戦時中の体制が維持された、等というのは全然知りませんでした。高度成長期はこの戦時体制がうまく機能したのであって、戦後白紙からスタートしたわけではない。今、その戦時体制が制度として現代にあわなくなってきており、見直しが必要である、といった話です。知らなかった事実がかなり載っていて、参考になり、おもしろい考え方であると思いました。お勧めの一冊です。


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