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資本を世界に対して開放すべきか?

資本開国論—新たなグローバル化時代の経済戦略

野口 悠紀雄

ダイヤモンド社


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どんどんブログのテーマとはずれていってますが・・・最近感心を持っている経済問題に関する本です。
近年の財政・金融政策は、古い体質の製造業を生き延びさせることにつながり、競争力のある産業への転換をはかることができなかった。製造業はコモディティ化(誰でも作れるもの)を避けることはできず、中国などの賃金の低い国に移動していくことは避けられない。日本はイギリスやアイルランドを見習って、資本を海外に対して開放し、金融や情報産業などの新しい産業への転換をはかっていくべきだと述べる。外資の導入は、経営者の地位を危うくする。しかし、経営者を保護するのではなく、経営者に競争を取り入れ、従業員の幸福を考えるべきだ、とする。

現在の政府の方向は、これに逆行するものだ。バラマキを行って、競争力のない産業を温存させようとしている(先日の朝日新聞に麻生氏のブレインにリチャード・クー氏がいるとあった。彼はバラマキ路線だそうだ。池田氏の記事)。経済・金融対策に関しては、本当に様々な意見がある。例えば、最近の大前研一氏の記事は、背景は野口氏の主張に近いものの、しかし日本の物作りの力に期待しているものである。これからの日本の方向性を決めるために、議論を戦わせることは、非常に重要である。しかし、マスコミは必ずしもそうなっていないように見える。民主党も党内で主張がバラバラで、議論の方向性がうまくいっているようには見えない。特に党首の小沢氏の主張に党内の一部から反発があるが、選挙を見据えて十分な議論を戦わせずに今の体制で進もうとしている。バラマキ経済政策を発表した自民党も選挙のことしか頭にないのであろう。現状の世の中は、日本の将来のために良い状況にあるとはいえないように思える。

と・・・専門ではないところで、あまり新しくもない話をしてしまいましたが、この本についてですが、主張は上記のとおりですが、その裏付けとしていくつかの経済理論を利用しています。これが、ちょっとレベルの低い私にはやや難しく、完全に理解したとは言えないです。しかし、本当はその辺の論理が大切なところなのだと思います。日本の将来を考える上で有益な本でありお勧めできます。


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