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戦争責任とマックス・ウェーバー

ヴェルサイユ条約—マックス・ウェーバーとドイツの講和 (中公新書)

牧野 雅彦

中央公論新社


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を読んだ。社会学者マックス・ウェーバーは第一次大戦後のドイツの講和締結に携わった。講和の結果であるヴェルサイユ条約はドイツに対して、過酷なものであり、二度と国力を持てないようにとの意図があった。それが結果的にナチスを生むことになり、第二次世界大戦の時は、その反省を元に講和条約が結ばれた・・・というのは世界史の授業で習うところである。この本で問題になっているのは、第一次大戦の「戦争責任」である。我々は戦争責任というものを、割と当たり前のように受け止めているが、この当時その概念はなかった。ドイツに対し、戦争責任が課されることに対し、ウェーバーは鋭い反論を行った。当時のアメリカ大統領ウィルソンは講和前に示した十四箇条というのは、理想主義的なものであり、戦争責任という概念はなかった。しかし、実際に講和の段になって、アメリカの世論や、特にフランスの強い意向により、厳しい条約になったのだ。ドイツの自業自得的なところもあるのだろうが、戦争というもののむなしさ・難しさ等を感じざるを得ない。


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