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JAO宮崎大会:ニールセン「不滅」第二楽章冒頭

2006年の全国アマチュアオーケストラフェスティバル宮崎大会の自分の演奏だ。この演奏を取り上げたのには訳がある。先日の楽器違いの音色比較が少しおもしろかったので(自己満足だが)、その続編をやってみようということなのだ。それはオケのクラリネット吹きなら、誰もが興味があり、苦労もする、A管とB管の差だ。
不滅の第二楽章では、全く「同じ音」のパッセージをその冒頭と再現部で、A管とB管で吹き分けなければならない。「同じ」音だから、吹く方は半音ずれるわけだ。半音ずれたパッセージを吹かされるほうはたまらない(その苦労はきっと参加者には分かってもらえなかったと思う。ファゴットは同じ音だからずるい・・・)。その意図は、自分にはイマイチわからないのだが(持ち替えはきついというほどではないので、同じ管で吹こうと思えば吹けないことはない)、それを聞き比べてみよう。
まずは、冒頭。これはA管で吹かれている。この入りというのは、第一楽章の騒々しさが段々と引いていって、完全に静かになった状況で入らなければならず、相当な緊張が要求される箇所だ。寿命が縮む。正直このときはA管がさっぱり鳴らなくてフラストレーションがたまっている状態での演奏だった(本番前にえらい待たされたのだ)。無理に鳴らそうとして押しているのがわかる。(実音の)AやAsがやや低くなっている。かなりあげる努力はしたが、セルマーの楽器の癖だと思う(カルボナーレも低かったから)。最後の方は息が足りなくなっていて、十分に音が鳴っていない。A管のほうが若干息は余計に使うと思う。
B管はまた明日・・・


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