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パブリック・ディプロマシーの概念

アメリカン・センター—アメリカの国際文化戦略

渡辺 靖

岩波書店


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パブリック・ディプロマシーとは、ざっくり言うと、国の文化的な成果や政治的な考え方等の価値を海外に対して発信して、外交上有利にしていこうという考え方である。アメリカは、かつて、彼らの持つ自由の概念を、世界に対して発信することにより、影響力を与えたり、自分達の行動を正当化したりしてきた。しかし、アメリカのパブリック・ディプロマシーは、ベトナム戦争やイラク戦争等を経て、色あせてしまった。冷戦が終わって、アメリカのパブリック・ディプロマシーに対する取り組みは低調になったが、9.11・イラク戦争を経て、アメリカに対する世論が厳しくなるのに影響され、再び見直されるようになった。しかし、その成果は芳しいとは言えない。この本はその歴史をまとめている。最初の方は少し退屈だが、徐々におもしろくなってくる。


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