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20世紀音楽のバイブル:ラサールQ

新ウィーン楽派の弦楽四重奏曲集(4枚組) Music 新ウィーン楽派の弦楽四重奏曲集(4枚組)

販売元:Brilliant Classics
発売日:2009/02/10
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20世紀音楽のバイブルとも言える、ラサール弦楽四重奏団の新ウィーン楽派の四重奏曲集が廉価版となって発売された。リンクはamazonだが、自分はHMVで割引で2000円以下で入手した。4枚組でこの値段で買えるとは良い世の中になったものだ。聴いてみたが、今の耳で聞いても全く古さを感じさせない。偉大な演奏だ。バランス・技術・・・完璧なアンサンブルとはこういうものを言うのだろう。特にシェーンベルクが素晴らしいと思う。シェーンベルクのカルテットは、最近、録音や演奏会で見かけることは少ないと思う。しかし、2番は(歌が入るという変則的な曲だが)大変な傑作だと思うし、1番も後期ロマン派的な薫りの高い、とは言ってもマーラー等とは一味違った、濃い独特の世界だ。
このCDだが、廉価版にありがちな音の雑さはなく、優秀なマスタリングだと思う。後継者たちが、凌駕しようという意欲を失わせるような決定版と言えるだろう。現在、販売されていないツェムリンスキーの全集のCD化も望まれるところだ。


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