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ポストモダンとオタク・・・東浩紀

ゲーム的リアリズムの誕生~動物化するポストモダン2 (講談社現代新書) Book ゲーム的リアリズムの誕生~動物化するポストモダン2 (講談社現代新書)

著者:東 浩紀
販売元:講談社
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ポストモダン的観点で、ライトノベルや美少女ゲーム等のオタク的文化を分析したもの。大きな物語が崩壊した後に、データベース的・・・文脈からキャラクターが抽象化された世界・・・な世界がポストモダン的に出現するという前半の論考はわりとしっくりといくもので、後半の個別作品批評も私のようなおぢさんへのオタク文化入門になっていて大変参考になるし、普通におもしろい。ただ、そんな単純にうまくいくのかな、何か(ポストモダン思想の)ご都合主義になってないかな、という疑問は生じる。近代vs.post近代みたいな対立軸でものが語られるが、現代の我々はそういう論法に飽き飽きしている(江戸ブームなんかもそういう感覚から来ているのではないかなあ)。世のオタク達もこの考察のモデルをあまり良く受け取らないかもしれない。データベース的な文学をポストモダンと考えているが、自分の狭い経験で考えると、例えば、源氏はデータベース的じゃあないだろうか。オリジナルのコンテキストから逸脱して様々な変奏を生み出した。また、ギリシャ神話ももしかしたらデータベース的な気がする。近代という枠を超えて考察することも可能だと思うのだが、どうだろうか・・・。この本はそれなりに重要な指摘をしていると思うから、それに応える思想なり論説が出てくるのを見ていきたい。


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