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パレスチナ文学:カナファーニー

ハイファに戻って/太陽の男たち

ガッサーン カナファーニー

河出書房新社


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アラブの文学に少しケチを付けたけれども、それでもアラブ文学を一つ何か読んでみようと思った。あの本は、あまりガイド的ではないので、何を読めばいいのか良く分からない。結局amazonのレビューも参考にして、パレスチナ文学であるカナファーニーの短編・中編集を読んでみた。この中では、「太陽の男たち」が傑作だと思った。パレスチナからクウェートへ密出国する話である。とても苦い話だ。また、「路傍の菓子パン」も良い。廃墟で苦しい生活を送る少年と教師の話だ。皆、戦争と侵略という過酷な現実が背景にあるが、それを単に告発するのではなく、その中で起こる様々な矛盾や悲しみを浮き彫りにする。文学として十分にすぐれていると思う。しかし、こんな(かなり深刻な)話をエアコンの効いた部屋で、ソファーに横になって読んでいる自分ってどうよ・・・という気分にはなる。といって、行動するほどの意志もないし、行動すれば良いというものでもないし。


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