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「理工系離れ」が経済力を奪う

これは、ORと金融工学の研究者である著者が、東工大・東大などの実体験に基づいて、理系大学の現状について憂える、といった内容である。



理系大学は戦後の日本を支えていて、豊かな成果を残した。しかし、理系人間は会社では出世できず、給料は銀行の7割、会社でも大学でも発言権を持っていなかった。大学は近年大幅に予算を削減されて、寄付による豊富な資金力を持つアメリカの大学と対等に戦うのは難しい。学生はそんな理系の状況をわかって、経済学部などに流れている。・・・等といった内容である。



経験に基づいており、内容はおもしろく、あっという間に読めるが、著者の主張には多少首をかしげるところもある。理系大学がそれほど重要な役割を果たしたのかは確かではないし、文系人間への恨み辛みを並べているような気もする。タイトルは中身をあまり適切に表していない。理工系離れが経済力を奪う根拠は示されない。

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