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新潟県の大学などへの進学の状況

大学等への進学率のデータには,世の中の関心が高いかと思います.令和元年(2019年)3月卒業の高校と中等教育学校(いわゆる中高一貫校)卒業生の大学等への進学率は,54.8%になります(短大への進学も含みます).一方,新潟県の大学進学率は47.9%で,都道府県別では全国で30位と平均よりも結構低く,あまり進学意欲が高くない土地柄なのかと考えがちです.しかし,実は,新潟県は専門学校への進学率が高く,25.5%で全国で1位です(ちなみに,2位沖縄・3位長野と続きます).専門学校も含んだ高等教育への進学率は,73.4%となり,これは全国で8位となります(ちなみに上位は,1位京都,2位神奈川.3位東京,4位埼玉,5位大阪,6位兵庫,7位千葉となっています).新潟は結構教育熱心な県なのかもしれません.ただし,高卒ですぐに就職できるような地元企業の受け皿が不足しているという可能性もあり,もう少し分析が必要です.

自分は,新潟を同じくらいの大きさの県として宮城と比較したくなります.卒業生進路を全国・新潟・宮城を比較してみると,次のようになります.

宮城は新潟よりも少し大学等への進学率が高いものの,あまり差はありません.しかし,実は大学の学生数を見てみると,宮城:57,396人,新潟:31,734と大きな開きがあります.宮城は,若年人口が高くなっていて,東北地方の学生をうまく集めてきていると考えられます.新潟は大学数が宮城よりも多い(新潟:20,宮城:14)にも関わらず学生を集められていない,逆に言えば,もう少し大学に開拓の余地があるように思います.

(これらのデータは,令和元年の学校基本調査からとっています)


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