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Mahler Sym.No4の室内楽版

Mahler Symphony No. 4; Lieder eines fahrenden Music Mahler Symphony No. 4; Lieder eines fahrenden

販売元:Capriccio
発売日:2006/04/18
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真のマーラー好きは、こういう際物は聴かないのかもしれない。これはLinos Ensembleによる室内楽版である。編成は、フルート・オーボエ・クラリネット・2本のヴァイオリン・ヴィオラ・チェロ・バス・ピアノ・ハーモニウム・打楽器である。オーケストラの厚みは得られないものの、一人一人の音と表現が非常に良く分かる。クラリネットもとてもリアリティのある音に録れている。生々しい。オーケストラのような全体を録らなければならない録音ではこのようなことはできない。自分はこういったオーケストラの室内楽版というのがとても好きで、CDを見つけると大体入手している。Linos Ensembleの演奏も素晴らしい。

アーノルドの木管アンサンブル集

 Arnold: Chamber Music for Winds Arnold: Chamber Music for Winds
販売元: iTunes Store(Japan)
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Naxosからアーノルドの木管アンサンブル集が出ていたので入手した。木管五重奏のようにメジャーな編成のものもあるが、Fl+Ob+Clのように珍しい編成のものもあるので結構役に立ちそうだ。クラリネットソロのFantasyは楽譜を入手したが、ちょっと練習曲風ではあるが、派手目で使えそうな曲である。演奏は悪くない。

木五によるピアソラ

(Wind Quintet)estaciones Portena、Tango Ballet、Etc Ma'alot Quintet (Wind Quintet)estaciones Portena、Tango Ballet、Etc Ma’alot Quintet
販売元:HMVジャパン
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何となくピアソラがやりたくなって衝動的に買ってしまった。しかし、残念ながら、このメンバーによる編曲であり、一般に出版はされていないようだ。ちょっと調べた限りでは、ピアソラの木管五重奏編曲は楽譜が出ていないようだ。
さて、この演奏だが、編曲も悪くないし、演奏も優れていると思う。クラリネットは活躍する(自分で編曲しているからかもしれない)。ただ、ピアソラというともっと定番の曲があったような気もする。自分はすべて初めて聴いた曲だった(自分がピアソラ知らないだけだと思うけど)。

ケルの名演:ブラームス「クラリネット五重奏曲」

 ブラームス/Clarinet Quintet  Horn Trio: Kell A.brain R.serkin A.busch ブラームス/Clarinet Quintet Horn Trio: Kell A.brain R.serkin A.busch
販売元:HMVジャパン
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レジナルド・ケルは、イギリス流クラリネットの父と言っても良い存在だろう(その前となると録音が激減するので知らないだけとも言えるが)。イギリス流というとブライマー風の甘い感じを連想するかもしれないが、ケルはビブラートは使うものの、割と質実剛健な感じだ。ペイエの若い頃にちょっと近い(ペイエは年をとって良くも悪くも甘くなった)。ケルは比較的良い条件の録音が多く残されている。その中で代表盤として、このブッシュ弦楽四重奏団とのブラームスを挙げる。
この演奏は1937年の録音だ。録音状態は時代を考えればまあまあか。演奏の価値を毀損してはいないと思う。演奏を一言で言うならば「熱い」演奏だろう。古い名盤として知られている。自在にテンポが揺れ動き、アンサンブルが崩壊しそうになるぎりぎりの線で保つという際どい演奏だ。バックのブッシュ四重奏団はすばらしい。ロマン的な古い演奏とも言えるかもしれない。フルトヴェングラーとか好きな人は好むかもしれない。ちなみに、デッカのケル全集に含まれるこの曲は、この演奏ではないので注意が必要だ。このブッシュとの演奏のほうが優れていると思う。幸運なことにHMVではまだ手に入るようだ。

ライスターの名演:ブラームス「クラリネット三重奏曲」

ブラームス:クラリネット三重奏曲 Music ブラームス:クラリネット三重奏曲

アーティスト:ライスター(カール)
販売元:ユニバーサル ミュージック クラシック
発売日:2004/06/30
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有名なクラリネット奏者による演奏のうち、自分の非常に印象に残ったものを1つずつあげていこうかと思う。自分の入手した&聴いた狭い範囲なので、取りこぼしは多いにあると思う。ご了承願いたい。
まず第一回目は20世紀を代表する奏者といってもよいであろう、カール・ライスターを取り上げる。ライスターは年齢を重ねるにつれて進化した偉大なプレーヤーだと思うけれども、意外に進化後のソロの名演がないような気がする(あえてあげるとすればレーガーかな・・・それに比べて、オーケストラのソロは進化後のほうが名演が多い気がする)。音の美しさは増していると思うのだが、音楽的内容に若干の不満を覚えるのだ。そんな中で彼を代表する演奏として、あえて若いころ(確か20台)のブラームスの三重奏をあげる。ブラームスというと五重奏のほうがメジャーだけれども、この演奏は名演だと思う。ピアノはかなり良い雰囲気だ。ブラームスでは、ソナタも三重奏もピアノの役割が非常に重要だ。またチェロも良い。ラストはかなり盛り上がる。録音も非常に良い。三重奏に馴染みのない人には是非聴いていただきたい名演だ。

マイヤー+アルバン・ベルクQのブラ5重奏

 /Clarinet Quintet  String Quintet.2: Alban Berg Q S.meyer(Cl) Schlichtig(Va) /Clarinet Quintet String Quintet.2: Alban Berg Q S.meyer(Cl) Schlichtig(Va)
販売元:HMVジャパン
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1998年、ウィーン・コンチェルトハウスでのライブ録音。ブラームスの五重奏のザビーネ・マイヤーによる録音は、若い頃のウィーン弦楽六重奏団員との以来2度目だ。全体的な完成度は、前回のほうが良いような気がするが、クラリネットの美しさは今回のほうが良いように思う(演奏・録音両面で)。また、伴奏は多少荒っぽく感じることがある。良くも悪くもライブ的か。
ザビーネ・マイヤーは多少人気が先行している感もあるが(多分、売れるんだろう)、やはり、優れた奏者だと思う。最近は教師としても実績をあげているようだが(ブリスとか)、教師として選ばれる理由はわかるような気がする。美しいが、表現力がある。表現のために多少崩れることを恐れないというか・・・。それは好みがわかれるかもしれないけど。ライスターやウラッハのように、基本崩さないというのが良い人もいるだろうから。

Nimbusから出てるレーガー

Webで探して情報が見つからないと思ったら、倒産していたらしい。1988年録音のカメラータ版とどっちが良いかは微妙。録音として、Nimbus版のほうが、全体に音が前に出てくる感じなので、よさげだが、演奏自体はそれほど大きな差はない。10年の歳月もあまり影響はないような。
M.Reger
String Quartet in E flat major Op.109
Clarinet Quintet in A major Op.146
Karl Lerster, Clarinet
Vogler Quartette, Berlin
Nimbus Record NI5644
1999録音

レーガーを聞いてみる

この年になって初めてレーガーを聞いてみて、はまっています。ブラームス以降にこういう音楽があったとは・・・。聞くよりも演奏するほうがおもしろいかもしれない。結構、奏者が気持ちよくなれるような書き方をしている気がする。

20CM-371~2 レーガー:クラリネット作品全集/ライスター
レーガー:クラリネット作品全集/ライスター
■ 曲目
M.レーガー:
◎DISC-1
 [1]-[4] クラリネット・ソナタ 第1番 変イ長調 作品49-1
 [5]-[8] クラリネット・ソナタ 第2番 嬰ヘ短調 作品49-2
 [9] アルバムのページ
 [10] タランテラ
◎DISC-2
 [1]-[4] クラリネット・ソナタ 第3番 変ロ長調 作品107
 [5]-[8] クラリネット五重奏曲 イ長調 作品146
■ 演奏者
カール・ライスター(クラリネット)
アントニー・シピリ(ピアノ)
フィルハーモニア・クヮルテット・ベルリン

ザビーネ・マイヤーのモーツァルト&ブラームス:クラリネット五重奏

古い録音(88年・90年)ですが,今さら購入.モーツァルトの出来がすばらしいと思いました.特に弱音の美しさが良い.ブラームスは伴奏も含めてやや甘めの演奏で,好みの別れるところか.2楽章など主張すべきところは主張しますが,やや抑え目,柔らかさ重視と思われます.新しい録音と比較したいところです.
ブラームスはYunの五重奏とセットになった版(このCDと同じ録音)を持っていたのですが,それよりはマスタリングの影響か微妙に残響・クラリネットの柔らかさが出ていると思います.

Amazon.co.jp: 音楽: モーツァルト&ブラームス:クラリネット五重奏曲
作曲: モーツァルト, ブラームス
演奏: マイヤー(ザビーネ), ウィーン弦楽六重奏団団員, その他

若いライスターのブラームス

ライスターファンに吉報です.若いころのブラームスのソナタがCD化されました.
ソナタは,端正なピアノが魅力的です(でも時々ヘンな強調がある).クラリネットは伸びやかで若いころのライスターの魅力があります.三重奏は初めて知った録音です.三重奏は68年にも録音があります.それも名盤と思いますが,この81年の演奏も良いと思います.クラリネットは81年のほうがずっと魅力的になっています.ただし,バランス的に若干ピアノが弱く,全体としては68年のほうが良いかもしれないが・・・好みかもしれない.
leister.jpg

ブラームス / クラリネット・ソナタ 第1番、第2番、クラリネット三重奏曲 カール・ライスター、他
カール・ライスター(クラリネット)
イェルク・デムス(ピアノ)、オトマール・ボルヴィツキー(チェロ)、タマーシュ・ヴァーシャーリ(ピアノ)
録音:1968年7月、8月 ベルリン、1981年11月 ベルリン

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