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過去の演奏を(再)公開した

自分はかなり昔から自分の演奏(主にオーケストラのソロ)をインターネットに公開していた。それをまとめなおしてこちら(メニューの”My clarinet recording”)に(再)公開した。始めたころは、まだインターネットの黎明期で、その可能性をいろんな人達が探っていた。これらはそんな時代に、インターネットに音も置いてみようと思って、やったことである。後で結構恥ずかしかったと思ったが、見る人もほとんどいなかったので、それほど気にしてはいなかった。このブログはいろいろなサービスを渡り歩いているので(archiveを見ればわかるが、最初の投稿は1998年11月である)、そのうちにリンク切れしたり、(バックアップしてなくて)音声ファイルが失われたりして、聞くことのできない状態になっていた。しかし、現代はYoutubeやInstagramでプロも普通の人もどんどん演奏動画を公開する時代になった。その変化は驚くべきものだ。そんな時代に自分も、もう一度やってみようと思ったわけである。

再度、公開するにあたって、ファイルの対応が正しいかを確認するために、いくつか自分の演奏を改めて聞くことになった。ひどいな、と思うことも多かったが、なかなかおもしろかった。良くも悪くも、今はもう出すことのできない(少し個性的な)音がそこにはある。うまく説明するのは難しいが、この過去の演奏の中で、一番自分らしいと思うのは、JAO(日本アマチュア・オーケストラ連盟)大阪大会で、西本智実先生に指揮していただいた展覧会の絵である。このころは、自分で言うのもなんだけど、ほぼ思い通りの音が出てた(それが客観的によいかは別問題)。その後、ケガの影響でこのようなfat(あえてrichとはいわないが)なサウンドを出すことはできなくなった。人生で一番評判の良かった演奏は多分、JAO宮崎の不滅なのだが、「当時は全然褒められなかったけど、ケガする前の大阪のほうが全然よかったんだけどな」と自分では思っていた(こうして録音できくと不滅も結構微妙だけど)。

公開するのは、オープン化の精神でもある。プログラムのソースコードを公開するのと同じで、オープンにすると、客観的に自分が見れるし、がんばらなきゃとも思える。いい時代になったのか…は微妙だが。

過去演奏を更新

時々、過去の演奏録音にアクセスがあるようなので、リンク切れを修正した。しかし、全部は修正しきれていない。meとrecordingタグでいけるエントリは全て直した。さらに古いエントリは直せていない。このブログはあちこち渡り歩いてここに到達しているので、その間にいろいろあって、かなりのリンク切れを生じていたのだった。

自分演奏をupするのは趣味が悪いとは思うが、オーケストラのソロのみの録音は、演奏の良し悪しは無視していただいて、結構参考になるのではと思ってやっている。あまり知られていない曲にもおいしいソロがあったりするから、そういう曲は、是非世のアマオケクラ吹きに取り上げていただきたい。

バルトーク 「5つのハンガリースケッチ」ほろ酔い加減

この曲の1番の難所は、この部分である。1stと2ndは1小節ごとに上下が入れ替わって装飾音符付きのパターンを吹く。最後に向けてアチェレランドする。
さて、この演奏だが、ちょっと公開するのはどうかなという感じだ・・・。とりあえず、つながってよかった・・・。

バルトーク「5つのハンガリースケッチ」 豚飼いの踊り

最後のスケッチではまたクラリネットが主題を提示する。八分音符の欠けがある旋律のパターンはリズミックに演奏する必要がある。
さて、この演奏だが、細かいところはさておきちょっと遅すぎるだろう。これで乗るのはなかなか難しい。

バルトーク 「5つのハンガリースケッチ」 メロディ

この曲の3曲目は、弦による主題の提示の後にクラリネットがメロディーを吹く。2回似たパターンが繰り返されるが、1回目は1stのみ・2回目は1stと2ndのユニゾンである。音はぴったりあって、微妙に厚くなる感じが出ることが望ましい。
さて、自分の演奏だが、これもちょっとまったりしすぎた。ゲネプロで指揮者からさらっと行ってと言われて、そうしたつもりだったんだけどあまりなってない。

バルトーク 「5つのハンガリースケッチ」より 村での夕べ

この曲はクラリネットで開始される。全くの無音状態から出るのは度胸はいるが、クラリネットは弱音には強いから、こういうソロは比較的得意である。最初に入るのは一人だけなので、出だしのタイミングは多少自由はある。
さて、自分の演奏だが、出だしはだいたい良かったと思うが、まったりしすぎた感じだ。自分の後の人たちがちょっと出にくそうな感じだった。もう少しさくっと爽やかにやってもよかったかもしれない。

演奏事故の反省

先日の演奏会のバルトークのラストが空中分解した、という話をしたけれども、それがどのようにしておこったのか検証してみたいと思う。失敗を反省することは大事である。録音をupするときは原則自分以外の演奏を入れないようにしているのだけれども、ちょっと失礼させていただいてやや長めに入れている。時系列に起こった事件を記録してみる。
0:00 Hrがritして次に受け渡す(ここまではOK)
0:02 Solo Vnが拍節感のない不可思議な動きをする→ここで自分はテンポがわからなくなった
0:06 Piccソロ→よく入ったと思う。自分の中のテンポで入ったのだと思われる。
0:08 Clソロ(私)→指揮とはずれている感じなのだが、何とか巻き返そうとする。しかし、その結果細かい音で急いでいるのがわかる。
0:15 再びPiccソロ→この辺で少し安定しつつある
0:24 Vnの次にOb→これは多分正しい
0:29 木管の16音符の出だしの指示を指揮者が間違える。聴いた感じだと1拍早いようだ。
→ここでCl(私)は指揮者の指示に従って出てしまう。
→Flは完全に落ちる。
→Piccはかろうじて入ることができて何とか曲はとまらなかった。
まあ、指揮者が振り間違えたのが悪かったという単純な話なのかもしれないが、一つ、検証されなければならない点として、
・私は指揮に従うべきだったのか?楽譜に従うべきだったのか?
ということがある。指揮者とはいえ絶対ではないから、事故は起こりうる。全体で演奏する場合にこのような事故に対応するのは、コンマスだろう。しかし、ここは極めて楽器の薄いところであるから、その原則は通用しにくい。
言い訳になるが、あの状況で指揮を無視するのは極めて難しい。指揮者の指示に反射的に出てしまったというのが本音だ。すいません。しかし、あそこで出なかったら完全に音が消えた可能性がある。パニックになりながらも音がとぎれなかったことはラッキーで(とぎれるととぎれないでは大分印象は違う)、許していただきたい。
しかし、そもそもの原因を考えると、0:02の時点で拍節感が完全に失われ、オーケストラ全体のコントロールが失われたことにあると私は思う。せめて弾かないでくれたらここまでパニックにはならなかっただろう。うちの指揮者はこういうシチュエーションで奏者にあわせようとする(世にはそうでない人もいっぱいいる)ので、基準がわからなくなってしまうのだ。

指揮者の表面的なミスを責めるのではなく、本質的な原因を追及すべきと思う。

第615回定演:ビゼー「カルメン組曲」アルカラの竜騎兵より

アルカラはファゴットの曲だと言えるだろうが、またもや冒頭のメロディをクラリネットが再現する。この演奏では、ちょっと発音が甘くなったように思う。特に最初のほうがはっきりしない。
このソロには、管の選択問題がある。楽譜ではB管で書かれているが、B管だとトリルの指(fis-gis)がちょっとやりにくい。昔、初めてやったときに、どうしようと悩んでいたら、「これは普通A管で吹くんだよ」とオケの先輩が教えてくれた。今回もA管でやった。楽譜を写すのが面倒だったので、読み替えで吹いたけれども、練習で何度も間違った(情けない)・・・本番は間違えなかった。

第615回定演:ビゼー「カルメン組曲」間奏曲より

カルメン組曲は管楽器の出番は多いが、クラリネットにもそれなりに活躍の場は与えられている。間奏曲はフルートの曲と言えるだろうが、クラリネットは冒頭のフルートのテーマを受け継いで、フルートと美しい二重奏を奏でる。
さて、この曲をやるのは吹奏楽も含めると、4回目になる。2回目の録音が残っていて、それと比較してみたが、今回のほうが、荒め・ややダイナミック、前回は、丁寧・ドライという感じだった。あまり年輪を重ねたという感じの演奏ではないのは残念だ。
このフレーズのブレスについて。このソロは休符がちゃんと途中に入っていて、そこで息をとればもつように出来ている。しかし、リードが厚めになるとこれが間に合わなくなる。また、クレッシェンドを早くしすぎても息が足りなくなる。そうすると頂点近くでブレスをとることになってみっともない。きちんとしたブレスコントロールが要求される。

イベール「5つの小品」より

またもや前回演奏会からの抜粋のup。この曲はクラリネットの見せ場はあまりない。他の2人(Ob・Fg)に迷惑がかからないで外に出せるところというと、ここくらいしかない。3楽章の冒頭、一瞬である。実はここは練習では常に急いでいて(2+1が詰まった感じになり、次の6つが転ぶ)、本番だけ少しまともにできた。
前にも書いたが、トリオ・ダンシュ(Ob・Cl・Fgのトリオ)は結構曲が難しい。古い曲があまりない。レパートリーはほとんど20世紀フランスの作曲家で、フランセ・ミヨー・ボザ・トマジ・シュミット・・・良い曲はいろいろあるが、どれを選んでも茨の道だ(ミヨーのパストラールが簡単そうなので試しにやってひどい目にあったことがある)。その中で、このイベールの曲は比較的とっつきやすい。
5つの曲は、急・緩・急・緩・急で、緩の2曲が非常に美しい。急の3曲は軽快でいかにもフランスといった洒落た曲だ。
トリオ・ダンシュは、メジャーな編成である木管五重奏に比べると、出番が多くてきつい。1回通すとぐったりしてしまう。しかし、メンバーに恵まれればスリリングでおもしろい(Hrがないっていうのはバランスの問題がなくなるからいいね)。今回のアンサンブルもとても楽しかった。

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