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プロコフィエフ:交響曲全集

“プロコフィエフ:交響曲全集” (ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団, シュミット(アンドレアス))

N響アワーで先日7番をやっていて、クラリネット的にはこれはちょっと聞いた方がいいかなと思って、全集を探してみた。結局横浜タワーで売っていた中で一番安かった、この小澤・ベルリンの演奏を購入した。

演奏は全体にあまり良いとは思えない。クラリネットは多分ライスターじゃないし、オーボエもコッホとはとても思えない。二軍(?)の演奏なのか、単にリハ不足なのか・・・。全体の中では良く聞く5番等よりも、3番や4番等のややモダンな感じの曲のほうが良く感じた。1番はもっと軽く美しくやったほうが良いし、7番も改善の余地があるように思う。録音された当時はプロコフィエフの録音は少なかったので、これで良かったのかもしれない。しかし、現代の耳で聞くと微妙な感じだ。

ラフマニノフの交響曲と花輪高校

“ラフマニノフ:交響曲全集” (アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団 アシュケナージ(ヴラディーミル))

安くなっていたので買ってみた。ラフマニノフは実はあまりちゃんと聞いていなくて、1番・3番は初めてCDを買った。演奏だが、全体にはやや荒っぽい(1>2>3の順で荒いか・・・)。しかし、何となく感情に流される感じの演奏は、ラフマニノフの雰囲気にはそれほど合わないわけではない。録音は残響多めでよさげな感じもするが、玄人うけするかどうかはわからない。

2番は久々にちゃんと聞いたが、やはり名曲なんだろう。構成力はあまりないが、音楽は豊かだ。3番はやや渋めで一般受けはしない感じだ。1番の全曲を初めて聞いたが、結構おもしろい。2番ほどの魅力はないかもしれないが、わかりやすいし、終楽章はなかなかかっこよい。2番の終楽章より好きだ。この1番の終楽章は昔々、秋田の花輪高校が吹奏楽コンクールの自由曲で演奏していて(全国大会金賞)よく聞いていた。その編曲前を初めて聞いたわけだが、その原曲と編曲のかなりの違いに驚いた。カットは相当に大胆だし、楽譜も結構変えていて、単なる編曲というよりも、一種の作曲に近くなっている。小林久仁郎恐るべしと思った。

Mahler Sym.No4の室内楽版

Mahler Symphony No. 4; Lieder eines fahrenden Music Mahler Symphony No. 4; Lieder eines fahrenden

販売元:Capriccio
発売日:2006/04/18
Amazon.co.jpで詳細を確認する

真のマーラー好きは、こういう際物は聴かないのかもしれない。これはLinos Ensembleによる室内楽版である。編成は、フルート・オーボエ・クラリネット・2本のヴァイオリン・ヴィオラ・チェロ・バス・ピアノ・ハーモニウム・打楽器である。オーケストラの厚みは得られないものの、一人一人の音と表現が非常に良く分かる。クラリネットもとてもリアリティのある音に録れている。生々しい。オーケストラのような全体を録らなければならない録音ではこのようなことはできない。自分はこういったオーケストラの室内楽版というのがとても好きで、CDを見つけると大体入手している。Linos Ensembleの演奏も素晴らしい。

ストラヴィンスキーの交響曲 by ラトル・ベルリン

 ストラヴィンスキー/Symphonies: Rattle / Bpo ストラヴィンスキー/Symphonies: Rattle / Bpo
販売元:HMVジャパン
HMVジャパンで詳細を確認する

自分は、カラヤン時代のベルリンフィルが好きなので、ラトルのベルリンは特別好きではないが、それでも、その現代的で能力の高い感じはとても魅力的だ。そんなラトルのCDを私があまり買わない理由は録音にある。最近のラトルの録音は、そのほとんどがライブ録音を基にしている。その理由は、ラトルの音楽的な信念によるものなのか、EMIの経費節減なのかはわからない。
自分はライブ録音はあまり好きではない。マイクを付けまくってこてこてに作った感じの録音のほうが好きだ。ライブでは理想的な録音条件というのは得られないと思うからだ。
このストラヴィンスキーも、録音はあまり良いとは言えない。それは残念だ。しかし、演奏のほうは悪くない。細かい所がいちいちうまい。ベルリンフィルのような優秀なオーケストラでこれらの曲を聴くことができるのは幸せだ。この中で一番有名なのは「詩篇」だろう。圧倒的な迫力はないが、ビブラートを抑えた合唱を使った丁寧な演奏だ。一番迫力があったのは、「3楽章の交響曲」だった。

ラインを聴いてみる

もう自分の演奏は終わっちゃったわけですが,本番前に演奏会対策にラインをいろいろ聴いてみました.クラリネットの出番は3楽章だけって感じですので,3楽章のみ聞き比べてみました.全体の響きの中にクラリネットが埋もれているような演奏が多いです.これは,オーケストレーション・録音,等の原因があると思います.全体にピッチ感のイマイチな演奏も見受けられます.Fgと合いにくいんでしょうか・・・.第二テーマ(?)の出てくる前のBへの上昇音型をいかにうまく決められるかが一つのポイントになります.さすがに皆だいたいうまくやってるようです.あとは最後の分散和音をいかに美しくできるか・・・.オススメは結局・・・サバリッシュか,クーベリックか・・・.つまらない結論だ・・・.あまりクラリネットとして図抜けた演奏はありませんでした.
(あと聴いてないのは,バーンスタイン/ウィーンフィルか・・・)
サバリッシュ/ドレスデン国立歌劇場管弦楽団
全体の録音はすばらしく,弦など美しくとれている.クラリネットは柔らかくて丸めの音だが,多少線は細め.良い演奏.
バレンボイム/シカゴ交響楽団
これは意外にきらいじゃなかった.木管の響きは柔らかい.
ドホナーニ/クリーブランド管弦楽団
かなりテンポ速い.クラリネットは美しい.柔らかい音.全体のピッチ感はイマイチ.ファゴットとぴしっとあってはいない.
ガーディナー/オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティーク
テンポは速め.弦・全体の響きはすっきりしていてちょっと新鮮なところもある.バランスもおもしろい.しかし,クラリネットは貧弱な感じ.あまりきちんと響かせていないような・・・18Cオケだともうちょっと違う響かせ方するような・・・.
クーベリック/バイエルン放送交響楽団
テンポのゆれは一番大きいか(歌っている).Bへのあがりは少しテンポを落として美しく決まっている.その次の弦の入りとかすごくうまい(指揮者の力).一般にはこれがいい演奏なのかなー.全体の響きは悪くない.クラリネットは美しい.
セル/クリーヴランド管弦楽団
期待していたが,録音がイマイチで響きがやや固い.ピッチ感がイマイチに聞こえるのは録音のせいが大きいと思う.
チェリビダッケ/ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
激遅のクラリネット泣かせな演奏.でも遅くすればいいってものでもなくて,フレーズの一体感?のようなものが難しくなる.Bへの上がりはきれいに決まっている.この辺のdetailは遅さが生かされてる.
カラヤン/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
クラリネットは線が細い.全体にやや埋もれてる.ピッチ感はもう一つか・・・.

ニールセン「交響曲第4番 不滅」

演奏:Karajan/Belrin Phiharmonic
出版:Grammophon
評価:☆☆☆☆
感想:実にオケレビューの書き込みは1年3ヶ月ぶり.2楽章はほとんど木管楽器が主体ですが,かなりクラリネットがんばってます.美しいです.ひさびさのオススメ.

ブラームス「交響曲第4番」

演奏:Karajan/Belrin Phiharmonic(1988)
出版:Grammophon
評価:☆☆☆☆
感想:3月演奏会のブラ4対策でレビュー開始・・・私は数あるオーケストラのクラリネットソロの中でも,ブラ4の2楽章の最後のほうのソロは指折りに美しい・・・クラリネットらしいソロであるように思います.さてブラ4クラソロ最強はどこか?これまではマルセラスと思っていたのだが・・・改めて聴くと印象がかなり違う.さて,このCDですがライスター/ベルリンの最後の録音です.私はカラヤン好きなのでこのCDは結構好きです.ライスターの出来はよろしくてちゃんととれてます.今聞くとマルセラスよりもよく聞こえます.好みが変わったのか.

ブラームス「交響曲第4番」

演奏:Szell/Cleveland Orchestra
出版:Sony Classical
評価:☆☆☆
感想:大学生のときはこれが最強だと思っていたのだけれど,今聞くと,イマイチだなー.録音もかなり悪いのだけれど.

ブラームス「交響曲第4番」

演奏:Barbirolli/Wien Philharmoniker(1967)
出版:Royal Classics
評価:☆☆☆☆
感想:妙に弦が美音っぽい演奏.木管はウィーンっぽい.クラリネットはプリンツなのかどうかはちょっとわからない. 2楽章の最後は美しかった.

Tchaikovsky Symphonies 5 & 6

演奏:H.v.Karajan/Berlin philhamonic
出版:Disky Communications?
評価:☆☆☆☆
感想:1971年EMIのリマスター.音は確かに国内版の廉価版よりかなり良くなっているようだ.6番は名演.5番はこののちのDG版より良いと思う.

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