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アバド礼賛(その2)

次に歌を含まないものを2つ挙げよう。

 /Piano Concerto.1  2: Pollini(P) Abbado / Cso +2 Portraits: Mintz(Vn) /Piano Concerto.1 2: Pollini(P) Abbado / Cso +2 Portraits: Mintz(Vn)
販売元:HMVジャパン
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ポリーニ・アバドともに脂ののりきったころの名演。リズムの切れ味・強烈な掛け合い等、バルトークの魅力が満載だ。特に2番の最終楽章はジェットコースターに乗っているようなスリリングなものだ。これらの曲の決定版と言えるだろう。

 ヤナーチェク:シンフォニエッタ、他 ヤナーチェク:シンフォニエッタ、他
販売元:セブンアンドワイ
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ヤナーチェク・(特に)ヒンデミットも素晴らしいが、このCDの最大の名演は、プロコフィエフの交響曲第三番だ。あまりメジャーとは言えない曲だが、バーバリスティックな迫力がたまらない。
最後に、(おそらく彼が最も得意とする)オペラを一つ挙げよう。

 ベルク/Wozzeck: Abbado / Vpo Grundheber Behrens Raffeiner Langridge ベルク/Wozzeck: Abbado / Vpo Grundheber Behrens Raffeiner Langridge
販売元:HMVジャパン
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ルルが未完であったため、ベルクの最高傑作をヴォツェックだという人は多いだろう。この演奏は現代におけるヴォツェックのスタンダードと言える名演だ。この演奏はライブ録音だが、映像が残っていないのが本当に悔やまれる。ヴォツェックは、何というか非常に凝縮された無駄のない精緻な音楽だ。それをこの演奏は非常にクリアに表現している。HMVのユーザーレビューも概ね評価されているようなので参考にしてほしい。
(日本版で2300円で手に入るとは良い世の中になったものだ・・・あ、でも歌詞対訳がないって)
さて、以上だが、容易にわかるように、私の音楽の趣味に偏ったものだ。それは仕方ない。彼の本領はおそらくロッシーニ等のイタリアオペラで発揮されると思う。また不幸にして、私は彼とベルリンフィルが組んだ名演を知らない。それらは誰か他の人のレビューを待つことにしよう。きっとアバドが歴史に残る素晴らしい指揮者であることをネットの住民が証明してくれるだろう。


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