移民環流—南米から帰ってくる日系人たち 杉山 春 新潮社 このアイテムの詳細を見る |
移民問題は関心があるところなので、読んでみた。主にブラジル移民の問題である。かつて戦前・戦後に日本からブラジルへ大量に移民があった、しかし、1990年代になりブラジル経済が悪化し、日本の移民法の改正もあり、ブラジルから日本への出稼ぎが増加した。それには日系人も含まれる。日本に来ればブラジルに比べれば稼ぐことはできるが、様々な問題を招いている。少年就業・いじめ・文化の差・教育・犯罪・等等。しかし、この本は、個別事例をセンセーショナルにあげるにすぎず、移民問題において何が本当の問題なのかが、伝わってこない。