来年度は、シベリウスイヤー(没後150年)ということで、所属オケでも交響曲第1番をとりあげることになりました。1番と言えば出だしのクラリネットソロということで、手持ちCDの聞き比べをしてみました。
演奏全体の印象とソロの印象は比例はしないので、こうした情報はクラ吹きには重要と思うのだが・・・
対象は、以下の5枚。
ヴァンスカ/ラハティ響
ブロムシュテット/サンフランシスコ響
デイヴィス/ロンドン響(1996)
ベルクルンド/ヨーロッパ室内
カラヤン/ベルリンフィル(1981)
で、自分が選んだベストは、
1位:ブロムシュテット/サンフランシスコ響
やや固めの音色でスタートするが、ポーズをやや長めにとって、抑えめに出てきて極小までdimする感じが大変美しい。
2位:ヴァンスカ/ラハティ響
cresc・歌い方は抑えめで、おそらく一番控えめな表現だが、非常に弱音が美しく、自然な演奏。
3位:デイヴィス/ロンドン響(1996)
豊かな音で表現も大きめ。テンポは徐々に遅くなる感じでうまく歌いきっている感じ。
あとの2つですが、ベルクルンド版はやや丁寧さにかけるのと、音がちょっと開き気味なのがイマイチ。カラヤン版は跳躍があっさりなのと後半のピアノでの緊迫感があってもよいように思いました。
曲全体についてはあまり聞き込んでいないのですが、録音こみでブロムシュテット版か・・・。カラヤン版も意外に悪くありません。ヴァンスカ版・ベルクルンド版はこの曲に関しては、ややテンポが早すぎるように感じるのでした。まさに好み次第なのですが。