農協の大罪 (宝島社新書) 山下一仁 宝島社 このアイテムの詳細を見る |
この本を読んで意外な事実だったのが、米の内外価格差は現在、1.5倍程度(中国米と比較)なのだそうだ。もっとずっと差があるのだと思っていた。これは他の産業に比べればそれほど大きくない内外価格差ではないか・・・。例えば、(労働集約的な)IT産業は中国・インドと比較したら、もっと差があるだろう(日本語という障壁はあるが)。他にも国際競争力がない産業は日本にいっぱいある。この本が説くように、減反をやめ主業農家を助成し、米を輸出するようにできれば、日本の農業は復活することができるのではないか。今は、民主党すら減反政策を支持するという、憂える状況だ。農協と農林族議員と兼業農家の利権にメスを入れることはできないのか・・・。