シュトラウス(リヒャルト) / 『英雄の生涯』、『死と変容』 カラヤン&ベルリン・フィル 輸入盤 販売元:HMV Yahoo!店 HMV Yahoo!店で詳細を確認する |
シュトラウス(リヒャルト) / 『英雄の生涯』 カラヤン&ベルリン・フィル(1974)(HQCD) 販売元:HMV Yahoo!店 HMV Yahoo!店で詳細を確認する |
また、カラヤンのシュトラウスを取り上げてみよう。自分はR.シュトラウスの最高傑作は、英雄の生涯ではないかと思っている(オペラはサロメ以外知らない)。カラヤン・ベルリンフィルは、この曲を自分の知る限り3回録音しているが、代表的な録音は、1974年・1985年のこの2つであろう。この2つのどちらをとるかというのは、議論が分かれるところである。それはなぜか・・・。1974年の演奏が、録音に大きく失敗しているのだ。クレッシェンドすると音が割れまくる。快適な録音で聞きたいならば、1985年かもしれない。しかし、私はそれでも1974年の演奏を最高と考える。アンサンブルの精度が高い。「英雄の敵」の木管アンサンブルは特筆すべきだ。オーボエが神がかっている。また、ラストのホルンはザイフェルト最高の演奏の一つと言えるのではないだろうか。泣かせる演奏だ。
ちなみにクラリネットについては、1985年のほうが良いと思うが、元々それほどクラリネットが活躍する曲ではないから、聞き所は多くない。あと、両方ともEs管クラリネットは最悪に近い。ベルリンのクラリネットの最大の弱点は、Es管だろう。誰が吹いているのか知らないが、がっかりだ。ちなみにブーレーズのダフニスもEs管のせいで思いっきり興ざめだ。
上記の1974年版は、HQCD(高音質CD)だ。私は普通のCDでしか聞いていない。果たして、HQCDになることによって、録音は改善しているであろうか?自分の予想は懐疑的だ。元々の音源の音が割れているのだから、どうしようもないだろう。まあ、それにしてもいずれは入手したいと考えているから、またレビューしよう。
はじめまして。
『英雄の生涯』の検索でここに来ました。
リヒャルト・シュトラウスというと、聴き比べした曲は
『ツァラトゥストラ』や『死と浄化』、オペラでは『エレクトラ』
でしたが、最近『英雄の生涯』も興味が沸いてきて、聞き比べをしてみたいと思います。
今後もよろしくお願いします。