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昔のCDレビュー

昔のCDレビューを更新してみました。何か画像が入るだけで雰囲気がよくなりますね。

フランクの交響曲

1965年のカラヤンのオケコン

Ensemble Musique Obliqueの大地の歌

レジナルド・ケル(cl) / 米デッカ録音集成

この中でも、Ensemble Musique Obliqueは本当に好きですね。もっとCDが出ればいいと思うのですけど。(それにしてもバスクラ買ったのに大地の歌に出れなかったのは痛かった・・・)

フランクの交響曲

明日フランクやるわけですが、自分のお気に入りの演奏は

Kurt Sanderling
Staatskapelee Dreden

の演奏です。

Franck: Symphony; Strauss: Metamorphoses


Berlin Classics


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これはとにかく渋い・・・。弦を主体にしたバランスの良い響きです。
隠れた名演でお勧めです。フランクの意図したものなのかどうかはともかく。

1965年のカラヤンのオケコン

バルトーク:管弦楽のための協奏曲

カラヤン(ヘルベルト・フォン)

ユニバーサル ミュージック クラシック


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最近、1965年録音のカラヤンのオケコン(バルトークの管弦楽のための協奏曲)が「The Best 1000」というシリーズ(1000円)でCD発売されたので、カラヤン好きとしてはチェックしたかったので購入しました。カラヤンのオケコンと言えば1974年のEMIで録音された演奏も有名で、こちらのほうはCD持っていました。で、購入して聞いてみたのですが、非常に良い・・・。まず録音が良い。このころの演奏は録音がイマイチなものもあり、例えばライスターの音がそれらしくきちんととれてない録音がありますが、これはきちんととれています。演奏の出来はというと、1974年の録音がド派手で非常にカラヤンっぽいという感じに比べて、もっと普通にしっかりした演奏です。一点傷としては、4楽章のクラリネットのソロの入りで一つミスっている(きれいに入れてない)のがあって(スコアないので場所を指定できない)、何でこんなのが録音に残っちゃったのが不思議なのですが、残念なところです。
1000円CDあなどれません。60年代のカラヤンもあなどれない・・・というかこのころが一番いいのかも。となると66年のタコ10(ショスタコービッチ第10交響曲)を聞かなければ・・・・。

シベ1のソロ

来年度は、シベリウスイヤー(没後150年)ということで、所属オケでも交響曲第1番をとりあげることになりました。1番と言えば出だしのクラリネットソロということで、手持ちCDの聞き比べをしてみました。

演奏全体の印象とソロの印象は比例はしないので、こうした情報はクラ吹きには重要と思うのだが・・・

対象は、以下の5枚。

ヴァンスカ/ラハティ響
ブロムシュテット/サンフランシスコ響
デイヴィス/ロンドン響(1996)
ベルクルンド/ヨーロッパ室内
カラヤン/ベルリンフィル(1981)

で、自分が選んだベストは、

1位:ブロムシュテット/サンフランシスコ響
やや固めの音色でスタートするが、ポーズをやや長めにとって、抑えめに出てきて極小までdimする感じが大変美しい。

2位:ヴァンスカ/ラハティ響
cresc・歌い方は抑えめで、おそらく一番控えめな表現だが、非常に弱音が美しく、自然な演奏。

3位:デイヴィス/ロンドン響(1996)
豊かな音で表現も大きめ。テンポは徐々に遅くなる感じでうまく歌いきっている感じ。

あとの2つですが、ベルクルンド版はやや丁寧さにかけるのと、音がちょっと開き気味なのがイマイチ。カラヤン版は跳躍があっさりなのと後半のピアノでの緊迫感があってもよいように思いました。

曲全体についてはあまり聞き込んでいないのですが、録音こみでブロムシュテット版か・・・。カラヤン版も意外に悪くありません。ヴァンスカ版・ベルクルンド版はこの曲に関しては、ややテンポが早すぎるように感じるのでした。まさに好み次第なのですが。

Ensemble Musique Obliqueの大地の歌

ひさびさのCDレビュー。↓を聞いてみました。

Mahler: Das Lied von der Erde


Harmonia Mundi


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これはShoenberg-Riehn編の室内楽版です。

クラリネットはRemi Lernerだと思われますが、とてもよい。こういう若干モダンで幅のある感じはとてもよいです。

こういった室内楽版は結構好きなので気に入りました。
こういう音楽をやりたいのですけどね〜。なかなかアマチュアでこういう
(ソロの集合体みたいな編成)のはやりにくい。

Yehのヒンデミット

Hindemith: Clarinet Chamber Music


Cedille


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John Bruce Yehは、シカゴ交響楽団のクラリネット奏者。昔、シカゴの演奏を見ていたときに、あれ〜日本人がトップでエーラー式吹いてる。誰だろ〜、と思ったのがこの人でした(全然日本人じゃない・・)。このCDは多分ベーム式で吹いているのでしょう。演奏・録音ともに良好です。ここで試聴できます。音は丸めというのか・・・。表現はイマドキな感じだと思います。ヒンデミットはあまり多くはCDがでていないので、まとまったのがあって大変うれしい・・・。全体にモダンでかっこよいですが、ソナタは我々のような素人でも比較的吹きやすい曲。五重奏は若いころのちょっととがった感じの曲です。

レジナルド・ケル(cl) / 米デッカ録音集成

↓こんなのがでましたのでgetしました。

The Complete American Decca Recordings


Deutsche Grammophon


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ケルのデッカへの録音はこれまでCDで見たことがなかったので、非常にありがたいことです。それほど録音の多くない小品もいろいろと入っていて大変おもしろいです(ここにリストあります)。ケルはその後のイギリスのプレーヤーに絶大な影響を与えたと思われますが、これが(今はなき?)イギリススタイルの原点なのかどうかは、その前がわからないのでイマイチよくわからない。でも、音は(例えば、ブライマー等に比べて)それほど太くなくコンパクトで、非常に歌うスタイルです。スタイルを超えて歴史に残るすばらしいプレーヤーだと思います。

ブラームスの五重奏については、名盤といわれるブッシュ四重奏団とのものではありません。録音はケルの録音としては、かなり良好であると思います。Stravinskyの1曲目がB管で吹かれているらしく、ちょっとめんくらった。後、コントラスツの最初に音が二重に聞こえる箇所があった・・・。セレナードはケル指揮で演奏ではないので、ちょっとイマイチ。

Nimbusから出てるレーガー

Webで探して情報が見つからないと思ったら、倒産していたらしい。1988年録音のカメラータ版とどっちが良いかは微妙。録音として、Nimbus版のほうが、全体に音が前に出てくる感じなので、よさげだが、演奏自体はそれほど大きな差はない。10年の歳月もあまり影響はないような。
M.Reger
String Quartet in E flat major Op.109
Clarinet Quintet in A major Op.146
Karl Lerster, Clarinet
Vogler Quartette, Berlin
Nimbus Record NI5644
1999録音

レーガーを聞いてみる

この年になって初めてレーガーを聞いてみて、はまっています。ブラームス以降にこういう音楽があったとは・・・。聞くよりも演奏するほうがおもしろいかもしれない。結構、奏者が気持ちよくなれるような書き方をしている気がする。

20CM-371~2 レーガー:クラリネット作品全集/ライスター
レーガー:クラリネット作品全集/ライスター
■ 曲目
M.レーガー:
◎DISC-1
 [1]-[4] クラリネット・ソナタ 第1番 変イ長調 作品49-1
 [5]-[8] クラリネット・ソナタ 第2番 嬰ヘ短調 作品49-2
 [9] アルバムのページ
 [10] タランテラ
◎DISC-2
 [1]-[4] クラリネット・ソナタ 第3番 変ロ長調 作品107
 [5]-[8] クラリネット五重奏曲 イ長調 作品146
■ 演奏者
カール・ライスター(クラリネット)
アントニー・シピリ(ピアノ)
フィルハーモニア・クヮルテット・ベルリン

ラインを聴いてみる

もう自分の演奏は終わっちゃったわけですが,本番前に演奏会対策にラインをいろいろ聴いてみました.クラリネットの出番は3楽章だけって感じですので,3楽章のみ聞き比べてみました.全体の響きの中にクラリネットが埋もれているような演奏が多いです.これは,オーケストレーション・録音,等の原因があると思います.全体にピッチ感のイマイチな演奏も見受けられます.Fgと合いにくいんでしょうか・・・.第二テーマ(?)の出てくる前のBへの上昇音型をいかにうまく決められるかが一つのポイントになります.さすがに皆だいたいうまくやってるようです.あとは最後の分散和音をいかに美しくできるか・・・.オススメは結局・・・サバリッシュか,クーベリックか・・・.つまらない結論だ・・・.あまりクラリネットとして図抜けた演奏はありませんでした.
(あと聴いてないのは,バーンスタイン/ウィーンフィルか・・・)
サバリッシュ/ドレスデン国立歌劇場管弦楽団
全体の録音はすばらしく,弦など美しくとれている.クラリネットは柔らかくて丸めの音だが,多少線は細め.良い演奏.
バレンボイム/シカゴ交響楽団
これは意外にきらいじゃなかった.木管の響きは柔らかい.
ドホナーニ/クリーブランド管弦楽団
かなりテンポ速い.クラリネットは美しい.柔らかい音.全体のピッチ感はイマイチ.ファゴットとぴしっとあってはいない.
ガーディナー/オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティーク
テンポは速め.弦・全体の響きはすっきりしていてちょっと新鮮なところもある.バランスもおもしろい.しかし,クラリネットは貧弱な感じ.あまりきちんと響かせていないような・・・18Cオケだともうちょっと違う響かせ方するような・・・.
クーベリック/バイエルン放送交響楽団
テンポのゆれは一番大きいか(歌っている).Bへのあがりは少しテンポを落として美しく決まっている.その次の弦の入りとかすごくうまい(指揮者の力).一般にはこれがいい演奏なのかなー.全体の響きは悪くない.クラリネットは美しい.
セル/クリーヴランド管弦楽団
期待していたが,録音がイマイチで響きがやや固い.ピッチ感がイマイチに聞こえるのは録音のせいが大きいと思う.
チェリビダッケ/ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
激遅のクラリネット泣かせな演奏.でも遅くすればいいってものでもなくて,フレーズの一体感?のようなものが難しくなる.Bへの上がりはきれいに決まっている.この辺のdetailは遅さが生かされてる.
カラヤン/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
クラリネットは線が細い.全体にやや埋もれてる.ピッチ感はもう一つか・・・.

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