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自分はなぜ状況に応じた演奏を心がけないのか

自分は演奏のポリシーとして,オケなのか吹奏楽なのか室内楽かとか,ホールが大きいのか小さいのかとか,状況に応じて演奏することをあまりしない(意識しない)ようにしています.その理由はうまく説明しにくいのですが,野球のピッチャーに例えるならば,新しい慣れない球場に行ったら,マウンドの傾斜が若干違っていて,それに対応しようとバランスを調整したら,腕の振りが鈍くなってホームラン打たれた・・・みたいな感じを避けるためになります.

自分はこのようなミスを過去何度もやったことがあって,素人はとにかく細かいこと考えずに全力尽くすほうが,後悔しないことが多いのかなという気がします.ピッチャーの腕の振りは,管楽器だと息のスピードに相当します.余計なこと考えて音が死ぬというのはよくあるパターンです.

また,頭で理解して意識して何かするというのは,演奏においては極めて危険だと思っていて(これはスポーツも同じだと思う),多くの場合,過剰な対応をしがちです.頭で考えずに,感覚だけで自然と修正されるようじゃないとおかしくなる(例えば,ホールの響きの対応にしても).

状況に応じてやれと,よくアマチュアでも言う人がいますが,それってかなり高度なテクニックだと思うわけです.それほど自信のない我々は,多くの状況に対応しやすいニュートラルな演奏を心がけるほうが無難だと思います・・・(自分の考え方は結構リスク回避的).どれをやっても帯に短したすきに長しって感じになるかもしれませんがね.


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