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Messiaen, ABÎME DES OISEAUX

約1ヶ月ぶりの演奏公開.今回は現代フランスを代表する作曲家の一人であるメシアンの「世の終わりのための四重奏曲」から「鳥たちの深淵」になる(無伴奏).「世の終わりのための四重奏曲」は,第二次世界大戦中にドイツ軍の捕虜になったメシアンが,収容所で出会った3人(ヴァイオリン・チェロ・クラリネット)の奏者と自身(ピアノ)のために作曲し,収容所で初演をしたという,ものすごくドラマチックなエピソードを持った曲である(経緯はWikipediaにも記載がある).8つの楽章により構成されていて,編成が曲により変化することが大きな特徴で,「鳥たちの深淵」は3つめの楽章で,クラリネットのソロによって演奏される.緩-急-緩の部分から構成されていて,急の部分には,いかにも鳥っぽいパッセージがいろいろと出てくる.緩の部分は,非常にゆったりした瞑想的な,まあ深淵を感じさせるようなものになっている.「世の終わり」と呼ばれるが,これは限りなく誤訳に近く,終末的な要素はこの曲にはない.直訳すれば「時の終わり」だが,時間が止まるというわけではなく,時間の概念が拡張されて(リズムに特に特徴がある.遅い部分のリズムもこの曲では重要),永遠に繋がっていく・・・ようなイメージを持つ曲のように自分には感じられる.全曲を聴いてみることをお勧めする.メシアンの代表作の一つであることは間違いない(40分以上と長いけど).

自分の演奏の反省点としては,特に最弱音はもっともっと小さく演奏し,ダイナミックさをもっと出すべきだっただろう(細かいミスはおいておくとして).場面転換的に出てくるE音のクレシェンドを伴うロングトーンは非常に印象的で,限界まで長いフェルマータのように演奏されることもあるが(作曲者メシアンが監修した由緒正しいドプリュによる演奏でもかなり長い),実際は8分音符が44のテンポで全音符の指定となっており,それほど長くない.自分の演奏は,楽譜指定の倍の長さになっている.


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