My演奏の公開.今回はイタリアの現代作曲家ルチアーノ・ベリオのクラリネット・ソロのためのリートです. 曲名のLiedはドイツ語の「歌」から来ていると思われます.ベリオは,声を効果的に使った作品を多く残していますが,独奏楽器(声もある)のための多くの作品群セクエンツァも非常に個性的な音楽が多く有名です(クラリネットためのセクエンツァは第9作にあたる).このリートはセクエンツァのミニチュア版といったイメージを持つ曲で,アドリブを思わせるような自由な動きと,微妙な音楽の変化が特徴になっています.5分程度と短いですが,変化をつけて聞かせるのがなかなか難しい曲です.「常に非常に柔軟に,即興のように」という指示が曲についています.即興のように聞こえると良いのですが.