私の練習法
他の人があまりやっていない練習法を紹介します.
(1) 逆さに吹く
これはマウスピースをひっくり返して,リードのある側を自分と反対側にして吹くという練習(?)法です.調子の悪いときにやるとてきめんに効きます.調子の悪いときによくあるのが,上唇に力が入っていることです.リードを上側に持ってくると力を入れると絶対に音が出ません.しばらくその状態で吹いて元に戻すと,力が抜けてちょうど良くなります.これは,ダブルリップの練習法とほぼ同じ効果が得られますが,自分にはより効果が高いです.
(2) リップスラー
これはやっている人もいると思いますが,同じ指で出る音の間でリップスラーします.指を少し変えないと上の音の音程がおかしくなりますが,アンブッシャーだけで音を変える練習なので指はは変えないでやります(レジスターキーを押さないではさすがにできないので,それは押す).低音域のAの音の指あたりからできます.12度上とさらにその12度上(くらい)の音で上がって下がってします.上がるのはそれほど難しくありませんが,リップスラーで下げるのは少し難しいです.金管がやるように,上の音と下の音を上下します.アンブッシャーを強くするために有効です.
(3) ポルタメント
アンブッシャーがちゃんと決まらないときに,ポルタメントぎみに吹いて,アンブッシャーの正しい位置を探します.自分ではあまりしょっちゅうやっている自覚はないのだが,周りから見るとしょっちゅうやっているらしい.
バルトーク「管弦楽のための協奏曲」
演奏:Karajan/Belrin Phiharmonic(1974)
出版:EMI
評価:☆☆☆☆
感想:ライスターの1970年代の中では当たりです。
チャイコフスキー「悲愴」
演奏:Karajan/Belrin Phiharmonic
出版:EMI・Grammophone
感想:カラヤン・ベルリンによる悲愴は、確か4種類ありますが、私はその中でも、比較的売れ筋のEMI(1971)とGrammophone(1977)を持っています。クラリネットソロという観点からは、私はEMI(1971)がお勧めです。やや固い音ですが、非常に透明感が高いです。でも、ライスターのベストとは言えません。 Grammophone(1977)のほうも悪くはありませんが、何か冴えてないという感じがします。悲愴に関しては、ライスターは名演を残すことができなかったのかもしれません(もしかして、サイトウキネンがある??)。
レスピーギ「ローマの松・噴水」
演奏:Karajan/Belrin Phiharmonic(1978)
出版:Grammophone
評価:☆☆☆☆☆
感想:ライスターのベルリンフィルでの1970年台までの演奏は結構当たり外れがあるように思います(おそらく当人の出来よりも録音の差が大きい)。その中で、この演奏は大変当たりの演奏で、お勧めです。
ドヴォルザーク「新世界」
演奏:Belrin Phiharmonic
出版:EMI
感想:EMIから近い時期に2つのベルリンフィルによる新世界が出ています。カラヤン(1977)とテンシュテット(1980)です。両方とも同じ、ライスターがソロを吹いていると思われますが、実は、クラリネットソロだけを聴くとテンシュテット(1980)のほうが、ずっと良いのです。前者は線が細いのに比べて、後者はライスターの響きがきちんと録音されています。是非お試しあれ・・・
オーケストラのCD
私が持っているものについて紹介し独断による評価も入れました。
日付はレビューを書いた日です。
良いクラリネットソロが入っているオーケストラ曲のCDはありそうで、なかなか出会えません。同じ人が吹いていても、CDによって全く違うように聞こえることもあります。特に録音による影響が大きいような気がします。全体を優先するか、ソロを優先するか・・・専門的なことはわかりませんが、そんなことも影響している気がします。
シェーンベルク「月に憑かれたピエロ」など
演奏:Ensemble Musique Oblique
出版:harmonia mundi
評価:☆☆☆☆
感想:クラリネットのRemi Lernerは非常にダークです。音が暗いというより何か、雰囲気が暗いというか・・・曲が暗いからかもしれないけど。演奏全体は悪くないのですが、シュプレッヒシュティンメはちょっとやり過ぎ気味。室内交響曲No1(Webern編曲の小編成版)が入っているのがポイント高い。この曲はオリジナルよりもこちらのほうがずっとバランス良く聞こえる。この曲の価値がわかる。
サンサーンス「動物の謝肉祭」など
演奏:Ensemble Musique Oblique
出版:harmonia mundi
評価:☆☆☆☆
感想:最近お気に入りのRemi Lernerを聞くだけのために購入。さすがに、 Pierrot Lunaireよりは明るめにやっているけども、ダーク系で、派手さはないけれども良い感じ。もっとCDが出て欲しいものだ。
A Festive Moment with the Moragues Quintet
演奏:Moragues Quintet
出版:Le Chant du Monde
評価:☆☆☆☆
感想:モラゲス五重奏団の20周年記念演奏のCD。小品が22曲入っている。編曲物(カルメンなど)・五重奏の定番(Farkasなど)などいろいろ入っていて参考になる。モラゲスはうまいけれども、こんなに派手だったかな~と思うときもある。ラベルのPコン2楽章が入ってますが、最初のクラリネットソロが無茶苦茶うまい。
モーツァルト「セレナードハ短調 K388」など
演奏:Moragues Quintet
出版:AUVIDIS VALOIS
評価:☆☆☆☆
感想:この曲は木管五重奏では無理があると思っていたけれども、そんなことは全く感じさせないとても良い演奏。クラリネットとバセットホルンのためのAdagioの木五編曲版も入っているのもポイント。